オトギバレッスンへの想い

ichi roots
・ピアノとの出会い

僕が音楽に出会ったきっかけは3歳の頃に流行った「ドラゴンボール」のオープニング曲でした。
何故かどうしてもピアノで弾いてみたくなり、両親にお願いして近所のピアノ教室に通わせてもらいました。
ウチには30鍵ぐらいのオモチャのミニキーボードしかなく、練習も右手と左手に分けてするしかないような環境でした。
それでも、ピアノの先生がとても優しく、毎回些細なことも褒めてくれるので、それが嬉しくて通っていました。
しかし9歳の時に阪神淡路大震災が起こり、我が家は全壊。
当時、避難所になっていた小学校で暮らす生活がはじまり、ピアノ教室に通うことができなくなりました。
大好きなピアノ教室も家も失い、いつ元の暮らしに戻れるのか、全く先が見えない絶望感の中。
僕の心を救ってくれたのは、音楽でした。
小学校にたくさんの大学生のボランティアの方達が来てくれて、一緒に歌ってくれて、元気づけてくれたのを鮮明に覚えています。
避難所生活を終えて、なんとか日常を取り戻したものの、ピアノを習える環境は
まだ持てないままでした。
・音楽を取り戻した出来事

そんな僕が、やっと音楽に触れる生活に戻れたのは、高校生になったある日のことです。
学校の帰り道にポツンとあるBarから、オシャレなピアノの音と英語の歌が聴こえて来ました。
僕はその優しい音色を耳にしたとき寒い避難所生活の中で
家とピアノを失った僕の心を温めてくれた歌声を思い出しました。
勇気を出して、こっそり中を覗いてみるとピアノを弾きながらエルトンジョンのYour songを歌うジェントルマンがいて。
もうカッコよくてドキドキが止まらなくて。
でも入るお金も勇気もなく。毎日演奏しているかどうか気になって、その日以降必ずお店の前を通るようになりました。
演奏がある日は、いつもバレないようにお店の外からこっそり見ていて。


ある日、いつものようにこっそり覗いていると、学ラン姿の僕をお店のマスターが見つけてくれたんです。
ニコッとしながら「君いつも窓に張り付いてるね。音楽好きなの?」
と聞かれ「本当にすいません」と、謝りつつ
「実は今の曲とか、とても好きなんです」と嬉しくて答えると
オレンジジュースを出してくれて中で聴かせてくれたんです。
ビリー・ジョエルやビートルズもレパートリーにあったのかな。
大学受験を控えた僕にとって、オトナの世界を初めて少し知れた気がした最高の夜でした。
いつか僕もあんな風にまたピアノを弾いたり歌いたい!!
と、一度は失ってしまった音楽への希望で胸が熱くなりました。
・音楽を本格的にはじめた出来事

無事に受験も終えて大学に入ったある日、学食でご飯を食べていたら
ボブ・ディランの曲が遠くから聴こえてきました。
軽音楽部の先輩達が昼休みに演奏をしていたんです。

「この場所なら音楽仲間が出来るかも」

と思って、僕は勇気を出してボーカルとして入部しました。
あんなに大好きだったピアノもすっかり弾けなくなっていたので、
歌ならなんとかなるかも、と思ったんです。
とにかく何でも良いから音楽に触れていたかった。

歌の右も左も分からない、練習も何をすればいいか分からない中、
僕の音楽生活はスタートしました。

そんな中、部活のOBでプロとして活躍されてる先輩と一緒に演奏する機会をいただきました。
まだこの時は自分の歌に自信は微塵もなかったけれど
流れに任せてその先輩のギターに合わせてStand By Meを一緒に演奏しました。
しばらく時が止まったように夢中で歌いました。
演奏直後「本気で音楽に向かってみてはどう?まずは自分の曲を作って歌ってデモテープをいろんな会社に送ってごらん?」という夢のような言葉を先輩からいただきました。

褒められてその気になった僕は楽器の演奏も儘ならない中自分で曲を作ってみました。
そして。先ずは好きなアーティストが在籍している音楽事務所やレーベルに送りました。
そうしたら、各社から連絡が返ってきて「1ヶ月後に東京にLIVEしに来てよ」と言う話になったんです。
初の東京ライブなのにピアニストだけがどうしても見つからず、これは自分で弾くしかないと思い、必死でピアノを練習しました。

初めての弾き語りLIVEは、もちろんボロボロのズタズタ。

大好きなピアノなのに上手く弾けない自分が悔しくて悔しくて。
そこから火がつき、ピアノの本を買い込んで見たものの、楽譜が読めなさ過ぎて断念。
でも、どうしても一度でいいからカッコよく演奏出来る自分になってみたい!

だから絶対に何かコツがあるはずだ!天才なんか程遠い!努力だ!
と、毎日ピアノに向き合い続けました。
・オリジナルの練習方法を発見!

自己流ではありますが3年間程ピアノの向き合い続けた結果、 
画期的な練習方法を閃いたんです。

それからは、楽譜の読めなかった僕でも、一度聴けば自由にピアノを弾いたり、
歌えるようになりました。

・音楽家になることを決めた日のこと

オリジナルの練習方法でメキメキとピアノと歌が上達した僕は
将来、音楽家として生きていきたいと願うようになりました。
ただ、まわりからは「音楽で食べていくって本当に厳しいよ」
という言葉ばかりをかけられる日々。
ちょうど大学3回生で、就活をするか音楽で生きていくかの間で悩み、
両親からも音楽で生きていくことを反対されていました。
そんな中、まさかの大きなチャンスが僕に舞い込んできました。

・僕に訪れた人生の転機

当時の僕は、音楽を深めたいと思ってたまたま家の近所にいたピアノの先生が
バークリー音楽大学出身ということもあり、音楽理論を学び始めることにしました。

ある時、その先生から「イチ君も、そろそろ人に教えてみないか?
今、結婚式で新婦さんのためにピアノを弾きながら歌いたいって人がいて。」

僕はなんとなく、教えてみるのも面白そう!!
と思って引き受けたんです。
・はじめてのレッスンの日

教室に入ってきた男性は毎日のようにテレビに出ている人気芸人さんでした。
新婦さんは、誰もが名前を知っているような国民的な大女優さん。
かなり盛大な挙式(きっとお察しの方も多いはず)でピアノと歌を披露するとのことで。
一生懸命にピアノと歌を教えました。
正直なところ、本当に出来るようになるのかな言うところからスタートしました。
なので上達した演奏を本番で聴かせてもらったときは涙が溢れたくらいです。

・先生としてデビュー

2人の挙式がテレビで生中継された後、mixiを通して楽しかったレッスンのことを書きました。
そうしたら、予想もしてなかったことが起こったのです。

mixiを見た人たちから『僕もあんな風にピアノを弾いてみたい』
『私も歌えるようになりたいです!』
と、レッスンのお申し込みが止まらなくなったんです。
急なことでしたが、音楽を教えるという思わぬチャンスに恵まれて
教える仕事にトライしたい!と強く願うようになりました。

それからの僕は、どんなに周りに反対されても音楽の道で生きる!と固く決意して
本格的にピアノと歌を教える仕事に取り組みはじめました。


・僕オリジナルの練習方法とは

それは「練習をする順番を正す」事です。
練習の方法はプレイヤーに聞いたり、本で読んだりしてたので数は知ってたのですが、
果たしてこれが出来てどうなるのか?と自分の頭の中で理解し切れず疑問がいつもありました。
僕が出来るようになりたかった事をシンプルにまとめると

「気に入った音楽」を「高校生の時にバーで聴いたあのピアノの弾き語りのアーティスト」のように「演奏したい!」と、言う事でした。
「練習の順番を正す」これだけの事でみるみる内に音楽のイロハが分かってきて、
あっという間に耳コピまで簡単に出来るようになりました。


これは歌でも全く同じです。発声練習も順番を正せば、
体のどの部分に響くように声が出ているのかよく理解出来ます。
ネット上にアップされる情報は大方間違いは少ないように思いますが、
知識のないコチラ側(習う側)としては情報や練習方法を選ぶのにも一苦労するはずです。

そして、何より正しく出来ているのか分からないと迷路に迷い込んでしまう人も多いのではないかと思います。
もう一度言います、あの時の僕にアドバイス出来るなら「練習の順番を正すんだよ」と。

裏を返せば、楽譜の読めなかった僕でも、今こうして音楽を一度聴けば自由に弾けるようになったのは僕の見つけたオリジナルの練習方法とそれに伴う順番。そして、いくつかコツを見つけられたからです。
天才じゃなくてもカッコいいオシャレなピアノは弾けますし、
誰だってミックスボイスは習得出来て高音域がラクに出せるようになるんです。

今の自分のような先生に、当時の迷える僕が出会えてたら、、、つくづく思います。
以降は音楽を通じて様々な出会いがあり、縁が繋がり有難い事に今こうしてプロの音楽家として皆さんの前に立てている自分がいます。

最後に、人は誰一人同じ人はいません。
あなたには、あなたに合った練習すべき順番があり、内容があります。
それが見つけられなくて困っているあなたに僕のレッスンでは最適解を提案し続けられると自負しています。

僕の願いはあなたが音楽を通していつか誰かに素敵な時間を届ける事。
その時きっと眠っていたような歓びを感じられる事でしょう。

是非僕が感じて来たように、音楽でたくさんの感動体験を味わってください!
みなさまからの

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